声明「日本学術会議の独立性維持を求める」
声明
日本学術会議の独立性維持を求める
2022年12月23日
日本学術会議は「内閣府『日本学術会議の在り方についての政府方針』(令和4年12月6日)について再考を求めます」とする声明を12月21日に発出した。
そもそも、日本学術会議に代表される学術団体に求められる使命は、深い学術により裏付けられ、多様で長期的な視点から編み出されるビジョンの提出である。これは必ずしも政府等と問題意識や時間軸を共有するものではなく、むしろそれとは独立に「あるべき姿」を提示するものでなければならない。第二次世界大戦において、国全体として方向性を見失った時に科学者も時代の流れに飲み込まれた苦い経験を糧にして、学術会議の独立性を担保する日本学術会議法を制定したのは、先人たちの知恵である。しかしながら、このところ日本学術会議の独立性を揺るがす法制化の動きが見られている。これに対して強い危惧を抱いた日本学術会議がこの度の声明を発出した。
わが国の医学・医療を担う141学会の連合体である一般社団法人日本医学会連合は、日本学術会議の声明を支持し、その独立性を毀損する法制化に強く反対する。
一般社団法人日本医学会連合
会長 門田 守人
副会長 飯野 正光
副会長 磯 博康
副会長 門脇 孝
副会長 森 正樹
理事 今井由美子
理事 北川 昌伸
理事 宮園 浩平
理事 苅田 香苗
理事 川上 憲人
理事 岸 玲子
理事 春日 雅人
理事 小池 和彦
理事 小室 一成
理事 寺本 民生
理事 名越 澄子
理事 南学 正臣
理事 矢冨 裕
理事 苛原 稔
理事 大川 淳
理事 北川 雄光
理事 齊藤 光江
理事 澤 芳樹
理事 瀬戸 泰之
監事 北 潔
監事 秋葉 澄伯
監事 神庭 重信
監事 里見 進